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現在私は求職活動をおこなっていません。2026年より開始予定です。
- 氏名: 和田 光彰(Wada Mitsuaki)
- メールアドレス: mtak.wd@gmail.com
- GitHub: https://github.com/mi-wada
- Zenn: https://zenn.dev/mitsuaki
- X: https://x.com/_miwada
ソフトウェアエンジニアとして、インターンシップ期間を含めて約4年間の開発経験を有する。株式会社マネーフォワードにおいて、20を超える「マネーフォワード クラウド」プロダクト群を支えるプラットフォームプロダクト(契約基盤、事業者・ユーザー基盤)の開発に従事した。グローバルメンバーを含む6名のチームでリーダーを務めた経験や、複数チームを横断するプロジェクトのリード経験を持つ。特に得意としているのは、Webバックエンド開発、長期的な利用を考慮したAPI設計、組織およびプロダクトの継続的な改善である。業務では主にGo、Ruby、TypeScriptを用いた。
契約集約マイクロサービスは、「マネーフォワード クラウド」の各プロダクトに分散していた契約情報を集約し、その情報を容易に取得可能にすることを目的として開発を開始した。分散した契約を独自に取得しているプロダクトが既に存在していたため、そのプロセスの置き換えが1stリリースのスコープとなった。
自身の役割・担当としては、3名のチームの開発リードとしてプロジェクトマネジメント・設計・開発を担当した。本プロジェクトが改善系の開発であり優先度が低下しがちな点を考慮し、迅速なリリースを意識してプロジェクトを推進した。
本プロジェクトでは以下の取り組みをおこなった:
- 導入対象プロダクトへのヒアリングを通じて要求を明確化し、それに基づきAPIインターフェースを設計した。設計案を元に再度ヒアリングをおこなう迅速なフィードバックループを回し、仕様を早期に確定させた。
- 対象プロダクトへの導入作業も自チームで担当することで、早期リリースの実現と開発者体験の検証をおこなった。その過程で得られたフィードバックに基づき、レスポンスフィールドの構造改善やドキュメントの明確化をおこなった。
- 1stリリース後、他プロダクトチームからの要望に基づき新たなAPIエンドポイントを追加開発した。個別の要望に応えつつ、将来的な他プロダクトでの利用を想定し、局所最適に陥らない全体最適なAPI設計をおこなった。
- 技術的負債の抑制を意識し、プロダクトチームからの明確な要求に基づいた必要最小限のインターフェース(フィールド、パラメーター)のみを公開する方針を徹底した。
- 迅速なリリースと品質保証のため、runnを用いて自動負荷テスト・E2Eテストを実装した。またその際に発見したバグを報告・修正するOSS貢献をおこなった。
- runnに対して作成したIssues・PRs: https://github.com/k1LoW/runn/issues?q=author%3Ami-wada%20
結果、本プロジェクトの1stリリースは期日よりも早期に完了し、対象プロダクトへの組み込みも問題なく完了し保守性が向上した。また、リリース後も各プロダクトチームの要望に基づき、長期的な利用に耐えうるAPI開発を継続した。
なお、技術スタックとしてはこれらを用いた: Go, Gin, sqlc, runn, AWS, Kubernetes
業務改善・最適化の活動として、以下のような取り組みを実施した:
- 全社共通リポジトリのCI/CDパイプラインを最適化し、実行時間を約35%短縮した。試算上、年間約650万円のコスト削減効果が見込まれる。
- AWS/EKS環境へのインフラストラクチャ移行プロジェクトにおいて、AWS/EKS環境での運用経験を活かしてメンバーとして移行作業をサポートし、期日内での移行完了に貢献した。
6名の開発チームのリーダー兼テックリードとして、チーム運営と開発リードの両面を担当した。全社方針に基づきチームのグローバル化を推進し、海外メンバー採用後の開発プロセスの英語化を実現した。また、メンバーの担当プロジェクトには技術面およびプロジェクトマネジメント両面からサポートを提供した。特に、メンバーがプロジェクトリーダーを務めたフロントエンドリプレイスプロジェクトにおいては、プロジェクトリーダーに対しスコープの明確化やフロー効率の重視を提言し、プロジェクトの円滑な進行を支援した。
データベース移行の目的は、他プロダクトチームとの共有データベースから、事業者・ユーザー基盤独自のデータベースへ移行することで依存関係を解消し、システムの信頼性を向上させることである。共有データベースの不安定さが原因でサービス停止が複数回発生していたため、移行の必要性が高まっていた。
自身の役割・担当としては、プロジェクトリードおよび実装担当として、移行プロジェクトを推進した。共通データベースの同じテーブルを利用している3つのプロダクトチームと連携し移行を進めた。
本プロジェクトでは以下の取り組みをおこなった:
- 関連するプロダクトチームと密に連携し、仕様の整理、移行計画の策定、認識合わせを実施。特に、仕様や移行手順を記述したドキュメントを常に最新に保つことを意識したことにより、関係者の混乱なくプロジェクトを完了させることができた。
- 無停止での移行を達成するために、両方のデータベースに書き込む期間の用意や、複数チームにまたがる移行手順の調整をおこなった。
- データ不整合なく移行するために、監視スクリプトの定期実行や不整合データを監視するダッシュボードを用意した。
結果、データベース移行はサービス停止やエラー、遅延なく完了し、システムの信頼性向上に寄与した。
「ログインID機能」と呼ばれる、メールアドレスを持たないユーザー(例: パートタイム従業員)でも「マネーフォワード クラウド」へログイン可能にする機能の開発をリードした。この機能開発の目的は、多くのパートタイム従業員をユーザーとして持つHR系プロダクトであるクラウド勤怠とクラウド年末調整の利用促進を図ることである。
自身の役割・担当としては、本機能の要件定義、設計、開発、およびプロジェクトマネジメントを担当した。本プロジェクトは、認証基盤チーム、クラウド勤怠チーム、クラウド年末調整チームを含む計4チームで構成されており、各チームとの連携が必要であった。
本プロジェクトでは以下の取り組みをおこなった:
- 既にクラウド勤怠に類似機能が存在していたため、互換性の確保しつつ機能を実装する必要があった。そのために関係者との綿密なヒアリングを通じて要件・仕様を明確に整理し認識を合わせた。
- クラウド勤怠上の既存ユーザーデータを安全に新機能へ移行するための手法を設計・実装し、無事故・無停止でのデータ移行を実現した。
- 20以上のプロダクトが利用中の既存APIにログインID機能を追加した。ログインID機能をサポートするプロダクトのみが簡単に利用でき、非対応プロダクトには影響しない設計をおこなった。
結果、プロジェクトは期日内に完了し、致命的なエラーなくリリースされた。本機能は「クラウド年末調整」のセールスポイントとして活用された。
関連情報:
- ログインID機能に関するお知らせ: https://biz.moneyforward.com/support/mypage/news/20240709.html
事業者・ユーザー基盤グループで用いられているRuby on Railsをキャッチアップしながら、バッチの高速化、オブザービリティの強化、データ不整合検知の自動化を実施した。
- プログラミング言語:
- 得意: Go, TypeScript, Ruby
- 経験あり: Terraform, Rust, Python, C, C++
- フレームワーク・ライブラリ: Ruby on Rails, React, React Router(Remix), Next.js, Gin, Echo, sqlc
- データベース: MySQL
- インフラストラクチャ: AWS (EKS, EC2, S3, RDS, ElastiCache, SQS), Kubernetes, Argo CD, Vault, Terraform, Docker
- CI/CD: GitHub Actions, Circle CI
- テストツール: runn, k6
- 開発経験:
- プラットフォームエンジニアリング、マイクロサービス設計・開発、Web API設計・開発
- アジャイル開発、チームリーダーシップ(6名規模)、グローバルチームでの英語を用いた開発
- インフラストラクチャ移行、データベース移行、フロントエンドリプレイス
- パフォーマンスチューニング、コスト削減、CI/CD最適化
- 2022-03: 宇都宮大学大学院 地域創生科学研究科 工農総合科学専攻 情報電気電子システム工学プログラム 修士課程修了
- 2020-03: 宇都宮大学 工学部 情報工学科 卒業
- 2020: AtCoder 緑(1048)
- 2017: 基本情報技術者試験(IPA) 合格